阪神・淡路大震災から、早17年。
あの震災の日は、まだ大学3年生。
設計課題の提出日でした。
作図をしている最中の大きな揺れ。
何をしたか。。。
珈琲のマグカップを押えました^^;
同じ学科の友達たちは、みんなそんな行動で、笑ってしまったのを覚えてます。
当時住んでいたのは奈良だったので、震度4と大きくはなく、
チェストの上に立てかけていた鏡が倒れたぐらいで済みました。
当時から、ベッド等、自分の寝る部分の上部には、
倒れたり、落ちたりするようなものは置かないようにしていたので、
この考えでよかったと、一安心しました。
これは、今でも変わらずです。
テレビで震災の状況がわかるにつれて、愕然としました。
まさか、高速道路が倒れるなんて!
鉄筋コンクリート造のビルが倒れるなんて!
建築基準法を守っただけでは無理なのか?
と、学生の私は、今まで勉強してきていることが覆されたような気分になっていました。
建築基準法は、建物が崩壊しないよう設定されているのではなく、
人命を優先して、避難できる時間を確保できるように緩やかに崩壊するように
考えられていたことは、その後わかったんですが。。。
でも、利益を得るために、関西だから大丈夫という考えのもとで
建築基準法を無視している建物が多いということがわかり、驚きました。
また、先日たまたま一緒に仕事をした鉄筋屋さんから聞いた話だと、
高速道路の倒れた部分は、鉄筋の接合部の圧着が不十分な場所だったらしく、
倒れたのを見た瞬間に、その部分で切断されているのが見て取れたそうです。
この震災以来、建築基準法がさらに改訂されています。
ただ、建築基準法を守って設計したとしても、現場での技術力の不足等による、
建物の崩壊等があるのだということを、肝に銘じて、
今後の設計・監理をしっかりとしていきたいと思います。
1月17日 再認識の日ですね。