2年前の夏に屋上防水改修工事、昨年、階段改修工事をさせていただいた、≪高の原の家≫。
そのお客様から、連絡をいただきました。
『この間の雨で雨漏りがしている。』
エ━━━(;゚д゚)━━━・・
2年前に屋上防水やりかえたのに、雨漏り???
竣工したときに何か見落としていたんだろうか???
そんな不安を抱えながら、お宅へ伺いました。
事情を聴くと、エアコンの調子が悪く、メーカーを呼んで工事をしてもらったら、
なかなかなおらず、何度も来てもらっていたと。
その時に、何度も屋上に登って作業をしていたので、その時に防水が切れたのではないか?
と思われているとのこと。
実際に屋上に上がってみると、エアコンの周囲はきれい。
漏水している部屋の位置とも、ちょっと違う。
このお宅は、鉄骨ALC造で昔に増築をされているので、既存部分と増築部分のつなぎ目があるのですが、
漏水している部分は、そのつなぎ目の端っこ。
そこには、写真のように、溝があり、ウレタン塗膜防水を施しています。
その他の部分は、塩ビシート防水を施しているのですが、
溝の部分にも塩ビシート防水をすると、下地などで溝がふさがってしまい、
屋根に降った雨水を外に排出できないので、ウレタン塗膜防水としていました。
ここなのかなぁ???
と細かく見てみるのですが、防水が切れているところが目視では確認できず。
他に考えられるとしたら、外壁からの雨水侵入。
漏水個所から近い部分を見てみると、鉄骨とALC版のつなぎ目のシーリングが切れている。
じゃぁ、ここかというと、確証はない。
雨漏りって、すごく難しいんです。
ここから漏れてるのかと思っているところを見つけても、
実は全然違う場所から漏れていた。。。なんてことがざらにあるんです。
特に、RC造の建物ではコンクリートの中に水の通り道が出来てしまっていて、
全く予測もしなかった場所からの漏水が見つかることもあるんです。
今回は、私一人でお伺いしたので、水による実験をすることができませんでした。
後日改めて、防水屋さんをつれて、水による実験を行うこととなりました。
今週、雨が降りませんように(人’д`o)
あと、2ヵ月弱で梅雨の季節になりますね。
たくさんの雨が降る前に、防水の見直し、されてみてはいかがですか?