「雨漏りしてんねん、見に来て~!」
と一昨年に屋上防水改修工事をさせていただいたお客様からのご連絡。
エ━━━(;゚д゚)━━━・・
もう防水がダメになった???
最近のゲリラ豪雨にやられたか???
と、不安を抱えながらお伺い。
屋上に上ってみると、(*゚Д゚) アレ? とてもきれいなもの。
でも、2階の天井に雨漏りの跡が。。。
2階だけでなく、1階にも数か所の雨漏りの跡が。。。
ということは、屋上の防水の可能性は低い。
となると、今度は、外壁のどこかから。
この住宅は、鉄骨ALC造の建物で、
鉄骨のフレームの間にALCパネルがはめ込まれているスタイル。
ALCパネルとは?
ALCパネルとは、軽量気泡コンクリートパネルといわれているもので、
製造方法、性能など、普通コンクリートとは全く異なる材料です。
工場でパネル状に作られ、現場で設置されます。
≪ALCパネルの特徴≫
- 普通コンクリートの約1/4という軽さ。
- 内部に補強鉄筋が入っているので、構造部材としての強さを発揮。
- 断熱性が高く、熱伝導率は普通コンクリートの約1/10。
- 耐火性が良く、耐火構造の建物に使えます。
- アスベストを含みません。
- 粉砕してリサイクルすることが可能です。
オォォー!!w(゚ロ゚)w
素晴らしい材料と思われるかもしれませんが、
弱点もあるのです。
実は、吸水性があるんです。
吸水してしまうと、断熱性や強度が下がり、
中の鉄筋が錆びて爆裂することもあります。
そのため、防水性の高い仕上げ材が必要になってきます。
雨漏りの原因
今回、雨漏りの原因は、数点考えられました。
- ALCパネルのクラックによる漏水
- ALCパネルの仕上げ材の劣化
- ALCパネルの継手、鉄骨との取り合い部分のシーリングの劣化
- 竪樋の集水桝の径が小さいことによるオーバーフロー
- 屋上笠木の割れ
これらが、ゲリラ豪雨と組み合わさって、漏水を起こしているのでしょう。
この原因を解消するため、本日より工事が始まりました。
今日は、足場工事です。
そして、明日、その足場に上って、
クラック補修を行う箇所やその他漏水個所のチェックを行います。
高所の外壁は、足場がないとちゃんと見えないので、
着工してから、チェックを行います。
明日は、雨の予報。。。
雨降らずに、順調に工事が進みますように(人’д`o)