単身赴任といえど、仕事が終わって帰宅して過ごす部屋が快適でなければ、
心も休まりませんよね。
そのために検討しなければいけないのは以下の項目になってきます。
- 単身赴任中に必要なモノは何があるのか?
- その必要なモノはどれくらいのボリュームがあるのか?
- それをどのような間取りの部屋に、どう配置するのか?
これらを事前に把握することで、計画を立てることが出来ます。
購入するものの費用がどれくらい必要なのか。
単身赴任の場合、冷蔵庫や洗濯機、電子レンジなどの電化製品や、
食事をするためのテーブルや、食器類、洗濯用品など、
色々なものを揃えなければいけなくなってきます。
さらに、これらの配置等を事前に検討しておくかどうかによって、
その後の単身赴任生活がスムーズに行えるかどうかが変わってきます。
引っ越してから徐々に買い足していけばいいという考え方もあります。
もちろん、費用のことがあるので、そうする必要もあるでしょう。
しかし、最初に計画があるかどうかによって、全く配置が変わってしまいます。
お客様の家に収納アシストで入らせていただくと、
「どうしてここに置かれたんですか?」
という質問をします。
なぜなら、とても使いにくいところにおいてあるから。
そして、お客様のお答えは、
「空いてたから。」
なんです。
要するに、計画は無かったわけです。
そして、計画が無く、無造作に置かれていって、結局使いにくくて困っている。。。
そんな状況に陥っているのです。
ですから、最初の計画がとても大切なんです。
計画をするためには現場を見ることが大事!
数ある間取り図のなかから、4件に絞って見学をすることとなりました。
事前に不動産会社の人にその4件を伝えていたのですが、
見学当日に、見学できるのが2件のみになってしまいました。
転勤、入学のシーズンなので、皆さんどんどん仮押さえをされるんですね。
ですから、2件を比較して決めざるを得ませんでした。
1件目は6帖の1K!
写真のように、もともと用意していた家具のサイズにカットした紐で、
お客様に全体のイメージを掴んでいただきました。
今回は引越しまでに時間が無く、図面を描いてお渡しする時間がなさそうだったので、
こういう形をとりました。
角部屋ということもあり、窓も多く、明るい部屋です。
でも、窓が多いって、問題になることも多いんです。
なぜなら、その前に背の高い家具が置けないから。
そのようなこともお客様には紐の仮家具でどのような高さのものを置きたいのか、
イメージしていただきます。
この事前のイメージが大切なんですよね。
収納場所のチェックも大事!
2件目は10帖の1K!
ここは内装工事中だったので、先程の部屋のように紐で配置をすることは出来ませんでした。
玄関の下駄箱の中にブレーカーが入っていました。
写真は扉がついていませんが、実際には扉がついています。
扉を開けてチェックしなければ、上部まで靴が入れられると思ってしまいますよね。
靴を何足入れることが出来るのか、確認します。
お客様が靴好きの場合、この靴箱では足りないこともお伝えします。
お次はキッチン。
さすがに1Kの場合、立派なキッチンは望めませんよね。
ということは、このキッチンでのモノの配置によって、
料理しやすいか、しにくいかが決まってきてしまうんです。
そのためには、収納もチェック!
シンク下と吊戸棚!
シンク下は、配管の位置が大事!
なぜなら、この空間にモノを入れていく場合、
仕切らなければ、空間が上手に使えません。
ラックなどの棚をいれることになるのですが、
その奥行きが入るのかどうか、わかっていないと、買ってきて失敗。。。
なんてことになってしまうんです。
お客様の身長によって、使いやすい範囲が異なりますので、
おくモノが変わってくるんですね。
身長が低い人の場合は、あまり使わないものを収納していただく。
身長が高い人であれば、吊戸棚の下段にはよく使うものを収納していただいてもOK。
というように。
お次は洗濯機置き場。
クロスの張替えをされているので、見学のときは美しくはありませんでした^^;
それはさておき、肝心なのは、扉があるということ。
この扉、クローゼット扉になっているので、扉の厚み2枚分が片方に寄るんですよね。
ということは、開口の有効寸法がその分縮まるんです。
写真を見てもらっても洗濯機パンよりも狭くなっていますよね。
これの何が問題なのか!
おわかりですか?
購入できる洗濯機の大きさに影響するんです。
洗濯機置き場の中には入れられる寸法はあるけれど、
入れることが出来ない、ということが起こるんです。
この洗濯機置き場では、まずドラム式を置くことは難しいですね。
従来の洗濯機でも、8kg用などは難しいでしょう。
それを考えていなければ、買って届いたときに
え。。。
なんてことになってしまいます。
さらに、確認しておきたいのは上部。
ここは棚がついていました。
ここに、洗濯物グッズなどが置けますね。
洗濯洗剤、ハンガー、洗濯ばさみなどなど。
私はここに洗濯機の説明書も置きます。
洗濯機ってたまにエラーが出たりするじゃないですか。
そのエラーが何なのか調べなければいけないので、
すぐにみられるように、ここに置くんです。
洗面所のチェックも大切。
ここは洗面脱衣室とトイレが一体になっているタイプ。
ここで大事なのは、タオル等のストックを置く場所があるのかどうか。
トイレもあるので、トイレットペーパーなどのトイレ用品をおく必要も出てきます。
ここは収納が足りていないことが事前にわかりました。
それもお客様に説明。
それを補うために、突っ張り棚などの用品を検討することが必要であることも説明。
あとは、お風呂に入るまでの行動をどのようされるかの確認。
バスタオルやタオル・下着などを置くスペースは無いので、
お風呂に入るときに、持って行くのか、行かないのか。
持って行くのであれば、どのように置く方法が考えられるのか、検討が必要です。
最後は洋室。
キッチンの換気扇のダクトがバルコニー側に向かって通されているので、
大きな下がり天井があります。
人によっては、下がり天井や梁型から精神的に悪い影響を受ける人もいます。
人によるので、このような説明も欠かせません。
クローゼットの確認も大事。
クロス貼り中だったので、少し手を止めていただいて、チェックさせていただきました。
上下に棚があるのですが、両方とも固定の棚。
動かせないんです。
ということは、この寸法がわかっていなければ、
下の棚の下に収納引出しケースを買ってきた時に、入らなかった!
なんてことになってしまいます。
それは上の棚もしかり。
そして、ハンガーパイプの高さもチェック。
掛けられるお洋服の長さが限られてきますからね。
下に棚があることで。
物件を決めるきっかけに
今回2件の物件を見学し、お客様はどちらにするか決めなければいけません。
その場合には、間取りや収納だけでなく、立地や家賃なども検討内容に含まれてきます。
最初の6帖の物件の方が駅に近いというメリットがありました。
次の10帖の物件は、広いけれど、6帖の物件と家賃があまり変わらない、
というメリットがありました。
単身赴任の生活の中で何を優先に考える必要があるのか。
などの優先順位をお考え頂きました。
家賃がそれほど変わらないのであれば、狭苦しい部屋よりも、
少しでもくつろげる広い部屋がいいこと。
駅まで多少遠いけれども、運動不足を解消するのに隣の駅まで歩く人がいることを考えれば、
多少遠いくらいが、運動不足解消にちょうどいいであろうということ。
そして、モノの配置も検討でき、イメージできたこと。
これでお客様が結論を出されました。
10帖の物件に。
このように、物件を決めるためのアドバイスなども行っております。
お気軽にご相談くださいね。